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映画『きみの色』の公開を記念して
7月25日(木)にTOHOシネマズすすきので開催されたイベントの模様をレポート!
山田尚子監督をゲストに迎え 会場に集まった約200人の学生との熱気あふれる
ティーチイン付き学生限定試写会の模様をお届けします。
reported by 学生編集部 K.Konishi & S.Miki
映画『きみの色』
2011年に公開され社会現象を巻き起こした
『映画けいおん!』、さらに2016年に公開し
日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞
など、国内外問わずに高い評価を受けた名作
『映画 聲の形』など、全世界が注目する
アニメーション監督・山田尚子の
「音楽✕青春」集大成となる待望の
完全オリジナル長編最新作。
監督:山田尚子
声の出演:鈴川紗由(日暮トツ子)、
髙石あかり(作永きみ)、木戸大聖(影平ルイ)、他
配給:東宝
8月30日(金)より全国公開
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REPORT
作品鑑賞後、山田尚子監督が登場! 〜満席の会場から学生たちの熱い質問の一部をご紹介〜
学生:とても楽しく観させていただきました。監督はこの作品をどんな人に観てほしいですか?
監督:みなさんに届いてほしいのはもちろんのことなんですけど、触れると壊れてしまうような気持ちをすごく大事に描いているので、そういったものを大事にしている人たちだったり、何か取り残されたような気持ちになっている人がいたら、ぜひ作品でお会いしたいなと思っていて、そういう方にも観ていただけたら嬉しいなと思います。
学生:監督が作品を制作するうえで、大切にしていることがあったら教えてください。
監督:作品に出てくる登場人物の一人ひとりを”生きた人間”だと思い込んでいるので、大切にしているのは “キャラクターの心を描く”、”尊厳を保つ“ことです。
学生:私も中高と女子高に通っていたので、トツ子の学校の様子を見て、すごく既視感のある空気感だと思いました。学校の雰囲気作りに対して、意識した部分はありますか?
監督:いくつか学校を取材させていただいたり、実際に先生や卒業生の方にいろいろとお話を聞いたりしました。トツ子が通うのはカトリックの学校です。イメージだけだと、すごく真面目で静かなお嬢様学校を想像してしまうかもしれません。けれど、実は女子高って本当にやんちゃだし無邪気だし、いろんな子がいるし。学校の教えだけでは、囲い切れないみんなの元気というか、茶目っ気があふれている場所だと思うので、そういう感覚を大事にしたいなと思いました。いろんな人のお話や自分の実体験なんかをいろいろ詰め込んで描いてみました。
学生:キャラクターの動作とか女の子のかわいい仕草など、等身大に描かれていると感じました。そういう少女らしさを表現するために、気をつけているポイントがあれば教えてください。
監督:一つと言い切れないことなのですが、女の子だからといって内股にしすぎないとか。トツ子の場合は、バレエをやっていた子なので少し”がに股”なんですよ。がに股になっちゃうよな〜とか、がに股がかわいいよな〜とか。そんな感じで型にはめないようにするっていうことでしょうか。「このキャラクターだったら、こう動くだろうな」とか、「手を振るときの手の高さはこの辺だろうな」「めちゃくちゃ大きく手を振るかな」とか、そういうのを各キャラクターに対して一つひとつ考えていくことをすごく大事にしています。
学生:劇中の音楽で、特に気に入っているフレーズがあれば教えてください。
監督:トツ子が考えたんですけど、『水金地火木土天アーメン』の歌詞に、”きみちゃん”と”ルイくん”と”トツ子”の名前が全部入っているんです! いま、初めて言いましたけど(笑)。1番にも2番にも入っています。トツ子に友だちができたうれしさで、名前を入れたかったんです。探してみてください。
学生:劇中で“色”についての話が出てきますが、監督ご自身は自分を何色だと思いますか?
監督:これがすごく難しくって。自分の世界、自分が見えている世界には、実は自分がいないですよね。なので自分を見ることができない、自分の存在を感じることができない。「はて? どんな色なんだろう」というのは、すごくずっとわからないままな気がします。そういったものを「あなたはどんな形をしているよ」とか、「どんな色をしているよ」って言ってくれる仲間がいるというお話を書いてみたかったんです。
司会者:最後に監督からみなさんへメッセージをお願いいたします。
監督:今日は、お集まりいただきまして、本当にありがとうございました。ひと足先にみなさんに観ていただけて、こんなに楽しそうなお顔で迎え入れていただけて、本当に嬉しいしほっとしています。この作品が世に生まれて良かったなって思いました。8月30日に公開されるので、またぜひ劇場で観ていただけたらと思います。またお会いしましょう。今日はどうもありがとうございました。
参加した学生の感想
いずみ(声優タレント科 )
耳に残る音楽と美しい映像に、気がつけば引き込まれていました。トツ子たち高校生ならではの悩みがリアルかつ繊細に描かれていて、アニメーション作品にしかない表現力と、どこか現実味があり共感できるストーリーが絶妙なバランスで組み合わさり、まるで現実と非現実が混ざっているかのような素敵な作品でした。たくさんの方に観ていただきたいなと思える最高の映画です!
かな(デザイン専攻)
登場する人達が、誰かを思いやって行動したり言葉を伝えたりしている様子に、優しさや愛情を感じとても感動しました。また、トツ子ちゃん視点の世界を見ることができたり、見入ってしまうような綺麗なシーンが多くドキドキ&ワクワクしながら映画を楽しむことができました。こんなに素敵で優しい映画に出会うことができて本当に良かったです。
えみり(声優タレント科)
映像と音楽の綺麗さに心を奪われました。主人公たちの葛藤や音楽を心から楽しんでいる様子、周りの登場人物たちの温かさから青春の刹那の煌めきを感じます。監督がキャラクターたちの心を大切に作品作りをしていると仰っていましたが、私がキャラクターたちに魅力を感じ心がときめいたのは、監督のその思いによるものなのだと思いました。音楽も素敵で音楽をもっと楽しみたくなります。
りな(声優タレント科)
作品は細部まで拘っていることに感動しました。監督のお話の中でも「柔らかい音の声を探していた」と仰っていましたが、皆さんが柔らかい音をしていて、聞いていて安心する、色が優しい、柔らかいと感じられ、どれか一つでも違ったら、こんなに一体感が出ないのだと勉強になりました。今回はこのような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
〜みなさんも映画館でお楽しみください〜
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