映画『果てしなきスカーレット』を学生が観た感想

復讐をしようとするスカーレットの強い思いに心打たれました。生の世界なのか死の世界なのか分からない場所で、大切な仲間と出会い成長していくスカーレットはかっこよく、私自身も力をもらいました。いま平和に生きられることは当たり前ではないと改めて気付かされ、1日1日を大切に生きていこうと思いました。生きているということ、死ぬということ、愛について考えさせられる映画です。

映像が美しく圧倒され、引き込まれました。聖の誠実さや誰に対しても変わらないまっすぐな優しさによって、復讐にとらわれ周りを信用できなくなっていたスカーレットや、敵として戦う人たちが、心を動かされ変わっていく様子が印象的です。スカーレットが、争いのない世界を目指していく姿がとてもかっこよく、胸を打たれました。ぜひ大きなスクリーンで観てほしいオススメの映画です♡

復讐のために生きていた女の子が争いのない未来を願い前向きに生きようとする姿に感動。スカーレットが聖をかばって撃たれるシーンは、ふたりのやりとりからスカーレットの気持ちの変化を感じられる印象的なシーンです。また、相手が誰かという違いだけでなく、時間の流れによって変化する関係性や距離感の違いで、会話や息づかいの仕方に差が生まれることに気付き勉強になりました。

スカーレットと聖は目的が対照的ながらも、知り合うことで成長していく姿に心揺さぶられました。スカーレットの父の死の真相が、物語が進むにつれてわかっていくところが面白かったです。また、風景の描写がリアルで綺麗だったのも相まって没入感があり幻想的で感動しました。スカーレットの葛藤や苦しみをセリフだけでなく、唸り声でも表現出来るところが凄いなと、観ていて圧倒されました。

物語は主人公が死者の世界に行くところから始まる。何が起こっているのか分からないが、ただひとつの目的を果たすため果てしない旅をしていく。この映画では、主人公たちが現実から死者の世界に来ているが、未来の世界に行くこともあり、世界を超えるときの引き込まれるような映像が印象的だった。自分たちがなぜそこにいるのか・・・最終的に自身の道を見つける主人公に心惹かれた。

夢半ばで死者の国に来てしまったスカーレット。死を自覚してもなお復讐を遂げるため、真っ直ぐ突き進む姿には思わず自分も熱くなる。そんな彼女に寄り添う聖の自己犠牲精神から来る心優しさは、彼女の生きる世界の厳しさを表現すると同時に、いつの間にか忘れてしまっていた人を信じる気持ちを思い出させてくれる。生と死、裏切りと信頼、怒りと許しが溶けて混ざりあった世界観に目が離せない。